少し昔の話。
当時人妻出会い系サイトで知り合った女性は未亡人だった。

彼女は不慮の事故で旦那さんがなくなり心が不安定になっていた。
これは俺がなんとか癒やしてあげるしかない。

そう考えて足繁く彼女の家に通い始めた。

もちろん最初は今までの人妻同様ただセックスをするためだけに出会い、割りきった関係を築くつもりだった。
が、彼女を見ているとなんだかそういうわけにも行かず、心の依り代として彼女の側にいてやることにした。

こう言うと聞こえはいいが俺は単に「彼女とセックスが出来る」という下心も持っていた。
もちろん相手はそれに感づいていない。

っと思う・・・

向こうは「家に来たついでにセックスをしている」と思っているのだろうが残念。
「セックスをするついでに家に来ている」が正しいのだ。

現にセックスをしている時は悲しみを忘れられるのか彼女もいきいきしている。
出来る男なら結婚(彼女にとっては再婚)を申し込むのかもしれないが生憎俺はそんな紳士的な心などこれっぽっちも持ちあわせてはいない。

「自分が楽しければ人生それで良し」

がモットーの俺としては当たり前の事だ。

まあ確かに結婚すれば彼女といつでもセックスが出来るかもしれない。
だが俺はあくまでも今の関係を続けたい。

彼女から「人妻」「未亡人」という肩書を奪いたくないのだ。

俺が人妻出会いに拘るのはそれが「人の物」だからだ。
結婚してしまっては「人の物」では無く「自分の物」になってしまう。

それでは人妻出会い系を使う意味もなく、俺はそれを断固として拒絶する。

人妻は「他人の物」という名のブランドがあって初めて輝けるものなのだ。